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免疫力を強化する毎日の運動(1)

免疫力が高まる軽い運動を

中高年の方で、「毎日縄跳びをしているのに免疫力が上がらない」という人がいますが、これは当然のことです。年をとってからの縄跳びは激しい運動になります。縄跳びをするたびに免疫細胞を作る骨髄を刺激してしまい、逆に免疫力を低下させてしまうのです。

運動免疫学の研究では、適度な運動が免疫システムを強化し、NK細胞を増やすことがわかっています。これとは逆に、ガン化した細胞をやっつけるNK細胞の活性は、激しい運動や2時間以上の運動を行った後では、その働きが低下してしまいます。激しい運動は、活性酸素が体の中の細胞を傷つけたり変異させたりするうえ、NK細胞の働きは低下するため、体の中は危険にさらされている状態です。

それに対して、適度な運動を習慣づけて行っている人は、普段のNK細胞の活性が標準の人よりも高いということがわかっています。習慣化した適度な運動は、免疫力をさらに増強する働きがあるということです。

「楽しい」という感情がさらに免疫力を高める

さらに「運動するのが楽しい」「気持ちいい」という感情がわいてくると脳からβエンドルフィンというホルモンが出てきます。NK細胞にはβエンドルフィンの受容体があるので、結合すると細胞活性が増していきます。運動が楽しいと感じたときは、免疫力が高くなっているはずです。

運動は、ウォーキングはもちろんのこと、ストレッチ体操やヨガ、ラジオ体操などがお薦めです。心臓から遠い体の隅からほぐしていき、全身の筋肉を使い、血流をよくする効率的な運動で、心身をさわやかにリラックスさせてくれます。

日常生活で体を動かすだけでも違う

運動がどうしても苦手という人は、日常生活の中で体を動かすようにしましょう。体を動かさないとリラックスしすぎて副交感神経に傾いたままになります。当然、骨も筋肉も衰え、発熱量も衰え、低体温になり、病気を引き起こす原因になります。外出時はエスカレーターやエレベーターを利用するのはやめて、階段を使いましょう。階段を上ることは重力に逆らうためエネルギーを必要とします。毎日続ければ、かなり鍛えられるはずです。

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