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過敏性腸症候群(1)

これといった特別な理由がないのに、急にお腹が痛くなってトイレに駆け込むようになった、便秘が続いたと思ったら今度は下痢になった。こんないつもの下痢や便秘とはちょっと違った、便通異常に悩まされている人が最近、急増しています。この症状を「過敏性腸症候群」といいます。
過敏性腸症候群とは20歳前後と40歳前後の2つの世代をピークに急増中の現代病で、胃腸科を訪れる人の約50%は、過敏性腸症候群を患っているといわれています。今回は、過敏性腸症候群の基礎知識と、もしもかかってしまったときの対策を中心にご紹介します。

過敏性腸症候群ってなに?

過敏性腸症候群は、緊張や不安といった精神的「ストレス」によって、腸の「働き」が悪くなり、下痢や便秘が起きる病気です。
これには「自律神経」が大きく影響しています。
自律神経とは、生命を維持するために働いている神経で、腸の働きも自律神経がうまく調節しています。

ところが、自律神経を調節する司令塔のすぐ近くに、ストレスをキャッチするセンサーがあり、ストレスを受けると、その影響が自律神経にまで伝わってバランスが乱れてしまうのです。
自律神経が乱れると、全身に不調が現れますが、そのなかでも腸は異常をきたしやすく、腹痛や腹部膨満感、腹鳴、ガスがたまっている感じがするといった、さまぎまな不快症状を伴った便通異常が現れます。

過敏性腸症候群にかかったら、どうしたらいい?

一度、ストレスが原因で下痢や便秘になると、その後も、おなかに神経が集中するようになり、少しの痛みでも敏感に感じとり、これが新たなストレスになります。そしてさらに、痛みが感じやすくなり、不安を大きくさせてしまいます。こういった悪循環が繰り返され、症状はどんどん重くなっていってしまうのです。

こうなる前に、できるだけ早く病院に行くことが大事です。
そのうえで、症状を進行させないように、胃腸の負担をやわらげる生活をすることも欠かせません。具体的には、急激に胃腸を働かせないために暴飲暴食を控える、胃腸の働きに一定のリズムをつけるために、食事の時間はできる限り規則的にしていくなどがあげられます。

またアルコールやカフェイン類、唐がらしなどの香辛料、アイスクリームやジュースなどの冷たい飲食物は、胃腸への刺激物となるので、控えめにしたい食品です。

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